お盆で「お精霊さん迎え」に出かけました。お盆の行事はその土地の風習や仏教の宗派によりいろいろ形で執り行われますが、京都では「お精霊さん迎え」と言ってあの世から戻って来られるご先祖様の霊をお迎えするため六道珍皇寺さんや千本ゑんま堂さんといった特別なお寺にお参りすることが多いようです。昔からこの二つのお寺はこの世とあの世の境目の場所にあると言われているのです。
そして私のところでは毎年千本ゑんま堂さんにお参りします。
8月7日に「お迎え」に参り、お精霊さんを肩に乗せて家に戻り飾り付けた仏壇に導いてお盆の間水供養をしながらお世話をします。16日になると「お送り」のために再びゑんま堂さんにお参りします。
こちらのお寺では塔婆流しができるので何か心を打たれるような気がします。
たくさんのお地蔵様の前を流れる水に故人の戒名や家のご先祖様を記した塔婆を流していきます。送りの時は特に仏壇にまつってあった塔婆を流すのでまさにご先祖様が旅立たれていくような気がします。
もちろんお盆にはこことは別に菩提寺にお参りしお墓参りもすることになります。
お迎えの時も、お送りの時もこちらの鐘楼で鐘を一回つきます。まるで港みたい。
そして16日は京都では五山の送り火が点火されます。送り火を見てご先祖様をお送りすると何かしみじみとしたものを感じてしまいます。
ただ今年の送り火はあいにく土砂降りの雨で私は見なかったのですが、新聞によると大文字は雲が垂れ込めてよく見えなかったそうです。
京都では大文字が終わると一時静かな残暑が続き、いよいよ秋が忍び寄って来ます。
お盆はお盆でもこちらは地蔵盆のお話です。今年は町内のお役に当たっているので地蔵盆を迎えるためのお地蔵さまの「よだれかけ」(前掛け)と鈴緒を私が作ることになりました。
出来栄えはともかく、これから一年間お地蔵さまをしっかりとお飾り出来ますように!
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パメラ (日曜日, 21 8月 2016 12:41)
写真、すごくよく撮れてますね。その場の雰囲気がとても伝わってきます。こんな行事があるのですね。お地蔵さんのよだれかけ、レースがついています!愛情が伝わってきます。私も昨年いくつか作りましたが、マニュアル通りに作るのが精いっぱいでした。夜に虫の音、秋もそこまで来てますね!
キルトはうすFu布 (月曜日, 22 8月 2016 08:11)
パメラさん コメントありがとございます。
あっという間に地蔵盆がやって来ました。準備、運営はとても大変でした。私は催しものの一つでヨーヨー風船屋さんを担当したのですが、風船の準備に悪戦苦闘で疲れてしまいました。(笑) でも童心に帰って楽しんでいる自分を発見してびっくりしました。
地蔵盆は京都や大津で盛んですが全国的な行事ではないようですね。スタッフになってこの様な「地域と子供さんの関わり方」も大切だなと考えるようになりました。